2010年8月22日日曜日

7月のフォト句会の報告 おそくなりましたm(_ _)m




遅くなりましたが、7月にそら庵で行われたフォト句会の報告です。

去る7月18日に、「深川フォトセッション」の関連企画として、NHK番組な どでも活躍されている板見浩史さんをゲスト講師に迎え、フォト句会とレクチャ ーが開催されました。

本来は自分が撮影をした写真に俳句をつけるフォト俳句ですが、イベントという ことで、下町を長年撮り続けている写真家の大西みつぐさんに写真を3枚提供し ていただき、参加者が俳句をつけるというスタイルをとりました。

八名川小を拠点に活動する句会「いちじはん」のみなさんを中心に、約20人の方たちが参加。大いに盛り上がった句会となりました。

板見さんのレクチャーでは、フォト俳句の作り方を教えていただきました。一般 の俳句とすこし違って、写真と言葉のコラボレーションの楽しみがあることが分 かりました。

板見さん、参加者のみなさん、ありがとうございました!

当日の投句を以下、紹介させていただきます。

1.かき氷頭キーンの笑顔かな
2.セッケンのあわと一緒に消えた夏
3.食べ過ぎておなか痛いと泣いた夏
4.人前を過ぎるに日傘ちょっと邪魔
5.かき氷記憶に淡き恋のあり
6.歴史あるせんとうこわす現代人
7.かき氷ネオンカラーのもうろうと
8.日本が崩れ落ちても富士の山
9.屋根も落ち今で終わりか富士詣
10.嵐し去り富士は気高くおはします
11.化粧くずれ傘で隠してだらり帯
12.梅雨あけや富士のお山もうかびくる
13.正面を見せぬ美人の日傘かな
14.古看板氷の文字の灼けており
15.風呂桶の乾きし音の炎暑かな
16.ぶち切られ鉄筋たれる日の盛り
17.めくるめく昭和談話の夏の夕
18.待ち惚け日傘も廻る思案顔
19.蒸し暑き廃虚の中から空仰ぐ
20.日本の夏を支える象印
21.十七段素通りしてる赤い夏
22.目でパチリシロップ透けて氷あり
23.いつの間に溶けし初恋片かげり
24.爺ちゃんの刺青を見し晩夏かな
25.童の声遠く廃虚に響きけり
26.赤が良し夏の少女の思ひ出は
27.古都の道ポックリの音ききながら
28.カキゴオリ赤黄緑あえて白
29.夏の夕色とりどりのシロップが
30.海の日のタイルでつくる富士の空
31.かき氷甘さからさもこれまでよ
32.背に腹は変えられず毒選ぶ夏
33.夏休み初日今年はイチゴ味
34.こめかみの痛さおさえし夏日かな
35.これ程の絶景の湯はこわれているから
36.音と色声が聞こえるかき氷
37.往きなのか帰りなのかは夏の空
38.奥の塔対比で映えるかさと朱
39.賑わいし後の廃虚や夏の果て

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